トイレがつまって「コポコポ音」がするときの直し方

トイレを流したとき、通常はザーという音がしますが、たまに「コポコポ」と空気が漏れているような音がしませんか？

この「コポコポ音」が継続的に聞こえたら、何かしらトイレに異常が起きている可能性があります。

では、トイレから「コポコポ音」が聞こえる原因と対象法を今日は説明したいと思います。

トイレつまりのサイン「コポコポ音」

トイレからコポコポという異音が聞こえるときは、多くの場合は便器の排水路もしくはその先の排水管がつまっている可能性が高くなります。

排水路でつまっている場合は、自分で対処できる場合もありますが、トイレにつながる屋外の排水マスでつまっているなら、業者による修理が必要です。

コポコポが聞こえるのはトイレからだけかを確認します。トイレだけからなら排水管ではつまっていない可能性があります。

もし、キッチンや洗面所からもコポコポ音が聞こえたら、排水管が負圧状態になっていると考えられます。

排水管の負圧状態は、つまりや汚れなどで排水管いっぱいに水が流れて空気が薄くなり、周りの気圧より排水管の気圧が低くなっている現象で、これを「サイフォン現象」といいます。

この場合は、排水管のつまりや汚れを取ることで、コポコポという異音はなくなります。

トイレつまりが原因でコポコポ音がする場合、それを解消するにはトイレつまりを解消する必要があります。

ここで、家庭でできるトイレつまり解消法を紹介するので、試してみてください。

これはトイレットペーパーや便がつまったときに効果を発揮する方法です。

よく勘違いされますが、トイレットペーパーは水に溶けているわけではありません。

トイレを流したときの水流によって細かく砕かれることで流れていきます。トイレットペーパーがつまったときは、紙がほぐれやすいように少しずつ水を流していきましょう。

便も柔らかくなり、流れやすくなります。

ただ、この方法は時間がかかるため、すぐにトイレつまりを解消したいなら、ほかの方法を試してみてください。

ラバーカップでトイレつまりを解消する方法も一般的です。ラバーカップはホームセンターなどで販売されているので、家にない場合は買っておきましょう。

排水管に吸着しやすいよう出っ張りがあるもの、出っ張りがないもの、節水型便器の排水口に合うようつばのあるものなど、大きく3種類に分かれるので、トイレの形状にあったものを選んでください。

使い方は、ラバーカップを便器の穴に密着させてゆっくり押し込み、適度な力で引っ張ります。

何度か試しているうちに、強く引き出せる感覚の場所が分かるので、そこにラバーカップを押し込みましょう。

ポイントは、水位を便座のフチより10センチ以下にしてから使うことです。そうしないと、タンクの排水便が何かの拍子で開き、汚水が溢れることがあるからです。

ラバーカップ以外では、トイレ用の真空式パイプクリーナーも効果があります。

ラバーカップよりも強力で、ホームセンターに行けば3,000円前後で購入することができます。

便器の内部は、Sの字を横にしたような構造になっています。奥でつまりが起きやすいので、ワイヤーブラシを使って便器の中のつまりの原因を取り除く方法もあります。

トイレ用のワイヤーブラシは、ホームセンターなどで2,000～5,000円程度で購入することができます。

ただ、市販のトイレ用ワイヤーブラシは、業務用のものと比べて強度に欠け、取り扱い難しいので、あまりおすすめできません。

無理に使うと陶器を傷つけることがあるので、試す場合は注意してください。

トイレの形状は多様化しており、水量や水圧、配管の太さや傾斜角度などさまざまで、トイレつまりの原因や対処法も一概にはいえません。

何度かトイレつまりの解消にチャレンジして、それでもつまりが取れないときは、できるだけ早めに業者に依頼することをおすすめします。

雨の日にだけコポコポ音がする場合は、雨の影響で水量が多くなり、排水管の中の水が逆流しているからで、あまり心配する必要はありません。

もし気になるようなら、浄水層の蓋に空気穴があるタイプに変えるだけで解消されるはずです。

今日はトイレのコポコポ音がする原因と解消法を紹介しました。心配いらないケースから対象が必要なケースまでさまざまですが、簡単なトイレつまりなら自分でも対処可能です。

ただし、上記の方法を試してもトイレつまりが解消されない場合は、早いうちに専門業者に相談するようにしてください。